家族でSIPA生活

はじめまして。MPA, Class of 2017のHです。私は夫と子供(入学当時、生後3か月)を帯同しての学生生活を送っています。早くも1年目が終わろうとしていますが、子育てと学業を同時進行でやっていると、それはそれはいろいろありましたよ。子供の成長に伴って生じる様々なニーズ、不安、疑問、そして喜びが。お伝えしたいことは山ほどありますが、まずは、ご家族(特にお子さん)を連れての進学をお考えの方に、ニューヨーク、コロンビア、SIPAの良いところ、悪いところを私なりにお伝えしたいと思います。

◎ニューヨークと子育て

日本人が多い

日本人がたくさんいる、という点は大きな安心材料です。日本人ドクターもたくさんいるので、事前に把握しておけばいざという時に安心です。若い日本人もたくさんいるので、日本人ベビーシッターさんも比較的見つけやすいと思います(決して簡単には見つかりませんが・・・)。日本食材も簡単に手に入ります。日本人のママ友、パパ友もすぐに見つかるので、帯同してきた配偶者の方が孤独に苛まれるということも少ないと思います。

周辺環境は素晴らしい。ただし、冬を除く。

周辺環境も素晴らしいと思います。大都会にもかかわらず、徒歩圏内にセントラルパークなどの大規模な公園がたくさんあり、子供が歩くようになって芝生を走り回る日を楽しみにしています。街の人たちも概して子供に対して寛容で、地下鉄で子供が泣いていると見ず知らずのおじさまが遊んでくれた、ということもしばしば。ただ、冬になると状況は一変します。厳しい寒さで、文字通り子供を「一歩も」外に出せない日が何日もありました。「東海岸の冬の子育てはつらいよ」と噂には聞いていましたが、本当にその通り。甘く見ない方が良いです。幸い我が家の子供は、まだあまり動き回れない月齢だったため、基本は自宅で過ごし、週に一度くらいは屋内ジムへ行って憂さ晴らしをすることてやり過ごしました。

最大の難関は・・・お金?!

NYでの大きな問題が、とにかくお金がかかる、ということです。まず家賃。家族連れだとアパートの部屋をシェアするというわけにもいきませんよね。コロンビアがあるUpper West Sideでドアマンがいる建物の1 Bedroomを借りたときの相場は月$3,964大学のハウジングに入れたとしても1 Bedroomの平均が月$1,740です。子供を保育園に預けるとしたら、1歳児フルタイムで$2200くらいが相場、という印象です。物価も高く、資金に余裕がないと、華やかなニューヨーク・ライフ・・・ではなく、お財布と相談しながらつつましい生活を送ることになります(それはそれで楽しいですが)。

◎コロンビアと子育て

学校・保育所探しはOffice of Work/Lifeに相談

保育園に預けたいけれど、何から手を付けたら良いかわからない!そんな時に相談にのってくれる担当者がコロンビア大学にはいます。マンハッタンの保育所事情は日本の都心部と同じく激戦区です。家や学校からの距離、環境、食事、料金、保育時間、全てそろった施設に都合よく空きを見つけるのは至難の業です。Office of Work/Lifeの担当者は、見学のときのポイント、申し込み方法、自分のニーズに合いそうな近隣施設などを教えてくれますし、必要であれば紹介のレターも書いてくれます。コロンビア大学内に保育所はありませんが、周囲に提携保育施設があり、コロンビア大学関係者を優先して入所させてくれます(一覧参照)。保育所だけでなく、学校やナニー探しについても、相談に乗り、力強い味方になってくれます。

コロンビアというコミュニティ

大学周辺のMorningside Heightsと呼ばれる地域には教授陣、研究者、職員、学生などの多数のコロンビア関係者が住んでいます。公園や屋内ジムで子供と遊んでいるときに、近くにいるお父さん、お母さんに話しかけると、たいていコロンビア関係者です。また、Columbia Family Support Networkという団体がコロンビア関係者の子供向けにイベントを開催してくれたりもします。コロンビアコミュニティに属しているというだけで、お互いに安心感が芽生えて会話が弾みます。お互いに子供がいなければ決して出会わなかったであろう、全く公共政策とは関係のない分野の研究者の方と出会ったりもします。教授や学生などの直接の関係者だけでなく、その家族も含めて強いコミュニティがあるというのは、大規模で歴史あるコロンビア大学ならでは、という気がします。

大学の医療保険に配偶者、子供も入れる

学生が加入させられる医療保険に、学生の配偶者と子供も加入することができます。これに加入すると、体調を崩したときに、大人なら大学内の診療所に予約なしで受診することができます。大学内診療所には小児科医がいないため、子供が受診したい場合には小児科医の紹介を受けます。いずれにしても、窓口負担は保険でカバーされないもののみとなります。また、乳幼児健診、予防接種などにも保険が適用されます。一方、もう一つの選択肢、海外旅行保険を使うと、乳幼児健診や予防接種が完全自己負担になるほか、キャッシュレスサービスを利用するには事前に電話をして、医療機関の紹介を受ける必要があります。保険期間や子供の年齢によっては海外旅行保険に加入できない場合もあります。ただし、保険料は大学の保険に比べて格安です。お子さんの年齢、病気に罹る頻度に応じて、ご検討ください。

 

◎SIPAと子育て

子育てをしている学生は圧倒的に少数派

SIPAのMIA/MPAの学生の平均年齢は26歳 で、3年程度の就業経験をもつ若い人が多いです。正確な数はわかりませんが、個人的には、子育て中の学生は全体の5%くらい?という印象です。子育てをしていない大勢の学生と同じように授業に出て、課題をこなさなければならないのはもちろん大変ですが、一方、MIA/MPAのカリキュラムはかなりフレキシブルなので、時間制約があっても2年間で卒業に必要な単位を取得することは十分可能だと思います。また、子供を持つ学生が少ないだけに珍しがられますし、初対面の同級生にも子供がいることを話すだけで一気に場が和みます。仲良くなったチームメンバーとのミーティングに子供を連れて行ったりすることで、話が盛り上がることもあります。「子供をだしに使って・・・」・・・え?まぁ、それはそうですが・・・

◎まとめ

家族を連れて大学院で学ぶことがうまくいくかどうか。それは、学生本人の知識・スキルの向上だけでなく、家族の健康・幸せとも密接に関連していると思います。家族の健康・幸せのためには配偶者とのパートナーシップや家庭内での努力も大切ですが、家庭外のコミュニティーとのつながりもとても大切です。このことは子供が生まれて、さらに日本を離れて、強く実感しました。ニューヨークに来てからは、コロンビア関係者のコミュニティ、ニューヨークの日本人コミュニティ、同じ建物の住民のコミュニティ、SIPAコミュニティと、重層的なたくさんの輪の中で、家族ぐるみのつながりがたくさん生まれました。ありがたいことに、そのようなつながりが私の留学生活をより一層、充実したものにしてくれていることは間違いありません。いくつかChallengingな点も書きましたが、ご家族揃っての留学生活が、実りあるものとなりますように。次はもう少し、日常の授業・生活に踏み込んで書きたいと思います。

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