SIPA生活1年目を振り返る

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こんにちは。EPD(Economic and Political Development)専攻のNです。

SIPAでの嵐のような一年目が終わり、今はサマーインターンシップが始まるまで束の間の夏休 み。ゆっくりした気持ちで一年を振り返ろうと思います。

まず、よく友人等から「留学生活どう?」とか「学校慣れた?」と聞かれる時、一年目はなかなか元気に「楽しい!」とか「慣れた!」とは返せず、どちらかというと「うーん、SIPAで勉強できていることには満足しているけれど、授業は大変でついてくのがやっとだし、日々やることに追われているし、この年になって毎日自分がすごく頼りない人間だと自覚させられるし、NY生活もあまり満喫できてないし…」と口を濁してしまう状況でした。

ちなみに私は生まれてから30年間ずっと岩場に張り付くフジツボのように日本から離れず過ごし、交換留学もしたこともないかなりドメスティックな人間で、もちろん英語で100%理解し参加できることが前提のここでの学校生活、英語はわりと(かなり)苦労しています。初めての海外生活、初めての米国スタイルの授業、初めてのルームシェア(キラキラ☆ラテン系Girls二人と)という、カルチャーショックに日々自分を適応させることに精一杯です。でもこれは長年やりたかったことだし、自分で決心して会社を辞めてまで来たのだし、一人一人がそれぞれ困難やリスクを抱えて来ているので、大変なのは私一人ではありません。そしてもういい大人なので泣き言は言っていられません。

そんな中、いい大人なのに何度も泣きたくなった授業は(涙2粒くらい実際泣いたのは)、最初のセメスターの “Conceptual Foundation” という国際関係学の学派や理論を学ぶ授業です。MIA(Master of International Affairs)の人は必修の授業で、週一回の講義(毎回別のスピーカーが担当)と週一回のDiscussionで構成されており、大体みんな1セメスター目で取ります。まず講義は、ドラマティックなまでにエコーがかかる大教室でマイクを使って行われ、私のリスニング能力では内容を理解するのに非常に苦労しました。でもJeffery Sachs教授(今をときめく経済学者。「貧困の終焉」の作者)が来た時は少し胸がときめきました。Joseph Stiglitz教授(ノーベル経済学者)の回が急用でキャンセルされた時は無念でした。ただ講義は座っていれば終わることは終わるのでプレッシャーはないのですが、問題はDiscussionのセッションです。これは各20人弱のグループに分けられ、PhD課程にいるTA(Teaching Assistant)が各セッションを率いてその週のテーマに関して議論します。もちろんこういった性質上、参加率が成績を大きく左右するし、そもそも小さい教室で輪になってるので全然喋れないと肩身が狭いです。しかし昔から授業で喋り慣れている米国人やインド人のクラスメートが本気でこぞって喋る場(しかもなんでみんなあんな早口なのだろうか)で話すチャンスを得るのは非常に難しく、苦労してしっかりReadingの予習をしていっても(もちろん毎週Readingは鬼のような量が出ます)、その成果を出せる機会があまりなくて、一度も発言できなかたりすると本当にがっくりします。(とはいえ、「これだけは言おう」と心に決めて、とりあえず最初に発言したりするという処世術も後になって身に着けました。後になると逆に、議論の内容をフォローしていないと入れなくなる為、先手必勝の戦術です。)

このような授業に限らず、様々な場面で自分より若い子達がバリバリ活躍している中、私はどこにも活躍する場もなく人に助けてもらうばかりの頼りない人間だと自己評価が最低レベルまで下がっていたわけですが「何も成功体験がない日々は精神上よくない!私も会社員時代いろいろやってたじゃないか!」と一念発起し課外活動にも力を入れました。その一つが、国連フォーラムという団体の幹事メンバーに加わったことです。ここで様々な勉強会の運営に関わり、自ら勉強会を企画しリーダーを務めたりもしました。これによって沢山の人と知り合うことができたし、達成感も味わえ、気兼ねなく話せる友人も見つかったので、この団体に入ったことは本当にGood jobでした。

また、このブログの運営団体であるJASSA(Japan Study Student Association)では、Language Table Chair という役職に就任し、日本語を元々話せたり興味がある外国人学生が日本語を学ぶ場を月1~2回提供するイベントを開催しています。長年の英語習得の為の経験を生かして、友人達の日本語力向上を手助けするというのはやりがいのあることです。

こうした課外活動での充実もあって、2セメスター目は1セメスター目より大分前向きな気持ちで過ごすことができました。ただこのセメスターで辛かったのは、夏休みのインターンシップ先がなかなか決まらなかったことです。私は日本で5年程の職務経験があるので、卒業要件としてのインターンシップは必ずしもやらなくてもいいのですが、キャリアチェンジの為にSIPAで勉強しているという目的からやはり長い夏休みをどう有効に使うかは一大事でした。しかしありとあらゆる国の様々なポジションに応募したものの、全く返事がなかったり面接を受けてもだめだったりと失敗が続き、このまま何も決まらなかったらどうしよう、と時々すごく暗い気持ちで心配しながら、授業を受けたり試験勉強するのはしんどかったです。

同時に、2セメスター目はマクロ経済、統計、開発経済(いずれもMIAもしくはEPDの必修)という、「グラフや数式だらけ」「毎週宿題(グループワーク)」「成績は主に試験で決まる」という授業が3つあったので、常に問題を解いたりTAによる補講に出たりと、時間的なやりくりは難しかったです。でも、様々なバックグラウンドの学生たちと、ああでもないこうでもないと問題を解いたり、一緒に宿題の難しさに文句を言いながら頑張ったのはいい経験です。SIPAの学生は一人残らず忙しくて切羽詰まっているので、夜中のグループワークではだんだんみんなのテンションがおかしくなってくるのも今となってはいい思い出です(いや、まだ2年目もそれがあるのですが。とりあえずまだ考えないようにしていますが…)。そしてそれ以外の「Readingして授業で発言」というタイプの授業でも1セメスター目よりは授業で話せるようになり、自分の小さな成長を感じられました。とはいえこれはまだまだ課題です。私ももっと「さあ、みんな私の意見を聞いて!」というくらい強気で大声で発言できるようになりたいものです。

と、ここまで私の根暗っぷりをワールドワイドウェブで世界中に開示するようなことばかり書いてきて恥ずかしくてたまらないのですが、私は基本的にはポジティブ(自分で言うことが大切)で意識高い系(これはさすがに言いすぎか)なので、1セメスター目から2セメスター目の成長を考えると、残りの2つのセメスターはもっと成長した自分で学校生活を送ることができるであろうと思うので、どんどんチャレンジしていきたいです。

そして何よりも、今はこれまでの人生で一番、将来の目標に向かって突き進んでる感が強いです。勉強はもちろん、将来目標にしたい立派な先輩方に会う機会が沢山あったり、同じ志を持つ様々な国の友達が周りにいるからです。高校生くらいからぼんやりと目標にしていた開発分野でのキャリアについて、これまで就活で苦労したり民間企業で馬車馬のように働いたりしてる間は「結局夢で終わるのかな」と思った時もあったのですが、今はその目標に向かって突き進んでいるという実感があります。もちろんまだまだ道は長く不安ばかりですが、この環境にいる限り自分を奮い立たせ続けられると思えるのは良い気分です。またこれから8月末の間、カザフスタンでインターンシップをするご縁も頂きました。ロシア語圏の国なので、これまで想像もしていなかったロシア語を独学で勉強始めたところで結構楽しいです。パワーアップして帰ってきて、2年目も頑張ろうと前向きな気持ちです。

長文読んで頂き有難うございました。

急に夏になったマンハッタン、良い風の吹き抜ける夕暮れのEarth Café (2578 Broadway, New York) にて。

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SIPA生活1年目を振り返る への2件のフィードバック

  1. Rui より:

    すすすすごいね。英語から逃げて過ごせてしまえる(少なくとも俺は逃げて過ごしてしまった)GSAPS時代のキャラを少しだけ知っている者としては、ここまで自分をドライブしているその精神力というか意志の強さに感服します。

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    • jassacolumbia より:

      Ruiさんコメントありがとうございます!
      いやー、なにせ意志が弱いので、自分を追い込むしかない場所に自分を無理やり連れてきた結果、(予定通り?)苦しみまくっています…。
      昔を知る先輩からのコメント、とても励みになります!
      N

      いいね

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