SIPA生活 3セメスター目を振り返る

こんにちは。EPD(Economic and Political Development)専攻のNです。

12月22日をもって、MIA(Master of International Affairs)の二年プログラムの私にとって3セメスター目である2016年秋学期が終了したので、ここで振り返ってみたいと思います。特にEPD Workshop(卒業プロジェクトであるCapstoneのEPD専攻版)について詳しく述べます。

夏の間インターンで行っていたカザフスタンで3か月間まるまる夏を謳歌して帰ってきたら、9月からまた慌ただしい学校生活の始まりです。今学期は、パートタイムでインターンもする機会を得られ、国連まで(大学から電車乗り換えを含め1時間弱かかります)週3回行っていたので、授業は4つに絞りました。

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月曜日のQuantitative Analysis II は、必修科目の統計(Quantitative Analysis I)を一歩先に進めた授業で、より実例を交え計量的な分析を行うクラスなので内容は興味深かったのですが、二人組で提出する宿題、個人で提出する課題、ミッドタームとファイナルの試験等、難しい上に課題が多かったので大変でした。引き続き計量ソフトのSTATAを使用しました。

水曜日のInternational Organizations は、Specialization の一つであるUN Studies の必修科目で、国際機関での経験豊富なDirk Salomons という先生が教える講義形式の授業です。これは様々な国際機関について週ごとのトピックに沿って幅広く学ぶクラスで、課題は自分の関心分野のトピックについて最後のリサーチペーパー提出のみなので、比較的負荷が少ないクラスでした。ただしその約15ページのペーパー提出がいろいろなことと重なった為、提出前三日間に今学期のレッドブル摂取量が最高値を迎え(危険とりすぎ注意)、もう「きっと無理だ」とも何度も思いましたが、結果的にはなんとかなりました。

Accounting は、MIAのFinancial Management カテゴリーの中から一つ選択しなければならない科目として選んだクラスで、日本でいう簿記の授業でした。宿題と二回の試験によって成績がつく授業です。毎週水曜日の18時から3時間、という授業でしたが経験豊富な先生が楽しく教えてくださったので、興味を持てたものの、ファイナル試験がとても難しかったです。

 

そして今学期の特筆すべき授業は、Methods for Development Practice です。SIPAでは卒業するために、修論を書くのではなく、グループでのCapstone Workshopを行いますが、EPD専攻の場合はEPD Workshop と呼び、途上国を中心としたフィールドワークを大抵の場合含んだ形で様々な開発機関のコンサルティングを行うものになります。最終学期でなくその前の今学期から徐々に始まり、この授業がその導入の内容になります。授業の前半では、開発分野の実務家になる為に必要なメソッド、例えばプロジェクト立案、課題認識、評価&モニタリング等についてグループワークを行いながら進めていきます。そして半ばになると、来学期のEPD Workshop のプロジェクト一覧が発表され、生徒はその中から自分の興味に沿ったプロジェクトを第5希望まで提出し、EPD専攻のダイレクター(兼、Methods for Development Practiceの授業の先生)が生徒の希望やこれまでの経歴、スキル等を考慮し、各プロジェクトへ割り当てます。

ちなみにこの先生はDevelopment とジェンダー分野で経験豊富なEugenia McGillという方で、ものすごく細やかで親身で、一つ一つのプロジェクトの内容も決めており、一日何時間働いているのかと思うようなスーパーウーマンです。クラスへのメールも大量にきてしかも長文なので、「Jenny(先生の愛称)のメールに書いてあった気がするけど一度ウィンドウ閉じたらもう見つからない」というつぶやきをクラスメートが平均5回は言うというのもこのクラスの特徴です。

尚、EPD専攻じゃない人もEPD Workshopに申し込めるし、EPDの人も他専攻のCapstoneに申し込めますが、やはりもともと専攻している人が優先になります。

 

話は逸れましたが、選考結果、私は幸運にも第一希望のプロジェクトを獲得できました。クライアントはTransparency International という国際NPOで、ウガンダにてICT (Information and Communication Technology) の活用が政府の腐敗(特に土地セクター)とジェンダーに与える影響について調査・提言するプロジェクトです。選考プロセスの性質上必ずしも友達と組むわけではないので、とはいえ何か月も一緒に行う重たいグループワークなので実は入学する前からどんなチームになるか心配していましたが、これもラッキーなことにとても良いメンバーとなり、一人一人の多大なコミットを結集して進めています。とても几帳面でしっかり者のアメリカン女子をマネージャーに据えた6人組です。

チームビルディングの段階で、それぞれの弱み・強み、プロジェクトへの期待・不安等を書き出して話し合ったのですが、これも面白いと思ったのは、日本だとグループワークして自らの強み・弱みを言ったとして、「私は几帳面で言われた仕事はしっかりやります」という人がいたとして、でもまあ大体みんな多かれ少なかれそうだと思うのですが、これだけいろんな国の人が集まるとそうとも限らないことです。逆に、ある一定以上の年であれば「私は人前でしっかり話せます」というのは日本でも大前提ですが、米国人の「人前で話すのが得意な(とわざわざ言う)人」というのは(そもそも人前で話すことに抵抗がないように育ってる人たちの中で)もうスーパーカリスマスピーカーだったりします(ここで言っているのは、内容がどうとかじゃなくて、とにかく女優のように自信満々に人前で話せるという意味です)。つまり、6人集まれば6人の個性の振り幅が日本よりかなり大きく、よく言うことではありますが「普通こうだろう」というのも必ずしも通用しないことです。うちのチームは強みは「文章書くのが得意かつ完璧主義」という人がいたり(とても助かる!)、「他の人の弱みを補うことが比較的得意」(言ってみたい!そして彼女は実際にフレキシブルにそれができている)という人がいて、私が苦手なWritingについていつでも相談していい雰囲気で有難いです…。あと、「時間的プレッシャーの中で能力発揮できる」つまり締め切り直前に力を発揮する、逆に言うとぎりぎりまでやらない、と言っている人も半数以上いて(実際にそうで)、そこは私は逆なので最初に取り掛かるところで貢献しよう、というのができています。また、「沢山喋りすぎるし細かいことまで話したいから、喋りすぎの時は止めて。(I won’t be offended.) 」という人(実際にとってもよく喋る。その為議論があっちこっち行ってしまうことがあるけれど、そのおかげでいろいろ気づけるので助かる)がいたり、「あまり喋らないけどコツコツやるタイプです。(私)」という人がいます。

 

グループが11月に出来上がってから、既に詳細なプロジェクト計画書の提出、現地でのインタビュー内容の詰め、各グループに一人つくアドバイザーの教授との面談、クライアントとのやり取り、インタビュー先とのスケジュール調整等、ガンガン進めており、これは本当に勉強というか仕事です。自分の職務範囲に関する知識を深め、チームメンバーと話し合い、各々期日までに質の高いアウトプットをしていくという…SIPAでの大学院生活は全般的に多かれ少なかれそういった性質があるのですが、EPD Workshop は特にそうです。私は日々メンバーに助けてもらっている分、前職でも経験した、インタビュー先へのアポ取りを行うために大量のメールを送りスケジュール調整するという点を特に頑張ったり、Budget Officer としての仕事を責任を持って行っています。

 

そしてチームの内2名が初期調査のフィールドワークの為、年明け早々から二週間、ウガンダへ旅立ちました。3段階に分かれてフィールドワークを行う為私が行くのは3月ですが、その最初のフィールドワークが今後のプロジェクトの方向性に関わる重要なものなので、チームとして成功させるために現在残りのメンバーもサポート体制真っ只中です。つまり、冬休み中もSkypeミーティングを繰り返し、ロジを固め、インタビュー先へアポ取りし、文献を読む!読む!読む!ということを現在進行中で行っています。5月の最終発表までにまだまだやること山積みで不安ではありますが、自分がウガンダに行くことも含め非常に楽しみです!!(…いや、ポジティブぶりましたがしかしウガンダ政府の汚職に切り込むインタビューとかかなり不安です。良い成果を出せますように…!)

To be continued!

 

来学期、EPD Workshop のプロジェクトを中心に忙しい学校生活と並行して、就職活動を進めなくてはならないことを考えただけで白髪が30本増えますが、引き続きたゆまぬ進まねばと思いつつ、年越しを迎えました。

SIPAを受験される皆さんやそれ以外の方にとって、2017年が良い一年になりますように。世界がもっと平和な場所になりますように。

 

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(コロンビア大学キャンパス内の木々が冬の間ライトアップされています)

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