SIPA生活 3セメスター目を振り返る

こんにちは。EPD(Economic and Political Development)専攻のNです。

12月22日をもって、MIA(Master of International Affairs)の二年プログラムの私にとって3セメスター目である2016年秋学期が終了したので、ここで振り返ってみたいと思います。特にEPD Workshop(卒業プロジェクトであるCapstoneのEPD専攻版)について詳しく述べます。

夏の間インターンで行っていたカザフスタンで3か月間まるまる夏を謳歌して帰ってきたら、9月からまた慌ただしい学校生活の始まりです。今学期は、パートタイムでインターンもする機会を得られ、国連まで(大学から電車乗り換えを含め1時間弱かかります)週3回行っていたので、授業は4つに絞りました。

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月曜日のQuantitative Analysis II は、必修科目の統計(Quantitative Analysis I)を一歩先に進めた授業で、より実例を交え計量的な分析を行うクラスなので内容は興味深かったのですが、二人組で提出する宿題、個人で提出する課題、ミッドタームとファイナルの試験等、難しい上に課題が多かったので大変でした。引き続き計量ソフトのSTATAを使用しました。

水曜日のInternational Organizations は、Specialization の一つであるUN Studies の必修科目で、国際機関での経験豊富なDirk Salomons という先生が教える講義形式の授業です。これは様々な国際機関について週ごとのトピックに沿って幅広く学ぶクラスで、課題は自分の関心分野のトピックについて最後のリサーチペーパー提出のみなので、比較的負荷が少ないクラスでした。ただしその約15ページのペーパー提出がいろいろなことと重なった為、提出前三日間に今学期のレッドブル摂取量が最高値を迎え(危険とりすぎ注意)、もう「きっと無理だ」とも何度も思いましたが、結果的にはなんとかなりました。

Accounting は、MIAのFinancial Management カテゴリーの中から一つ選択しなければならない科目として選んだクラスで、日本でいう簿記の授業でした。宿題と二回の試験によって成績がつく授業です。毎週水曜日の18時から3時間、という授業でしたが経験豊富な先生が楽しく教えてくださったので、興味を持てたものの、ファイナル試験がとても難しかったです。

 

そして今学期の特筆すべき授業は、Methods for Development Practice です。SIPAでは卒業するために、修論を書くのではなく、グループでのCapstone Workshopを行いますが、EPD専攻の場合はEPD Workshop と呼び、途上国を中心としたフィールドワークを大抵の場合含んだ形で様々な開発機関のコンサルティングを行うものになります。最終学期でなくその前の今学期から徐々に始まり、この授業がその導入の内容になります。授業の前半では、開発分野の実務家になる為に必要なメソッド、例えばプロジェクト立案、課題認識、評価&モニタリング等についてグループワークを行いながら進めていきます。そして半ばになると、来学期のEPD Workshop のプロジェクト一覧が発表され、生徒はその中から自分の興味に沿ったプロジェクトを第5希望まで提出し、EPD専攻のダイレクター(兼、Methods for Development Practiceの授業の先生)が生徒の希望やこれまでの経歴、スキル等を考慮し、各プロジェクトへ割り当てます。

ちなみにこの先生はDevelopment とジェンダー分野で経験豊富なEugenia McGillという方で、ものすごく細やかで親身で、一つ一つのプロジェクトの内容も決めており、一日何時間働いているのかと思うようなスーパーウーマンです。クラスへのメールも大量にきてしかも長文なので、「Jenny(先生の愛称)のメールに書いてあった気がするけど一度ウィンドウ閉じたらもう見つからない」というつぶやきをクラスメートが平均5回は言うというのもこのクラスの特徴です。

尚、EPD専攻じゃない人もEPD Workshopに申し込めるし、EPDの人も他専攻のCapstoneに申し込めますが、やはりもともと専攻している人が優先になります。

 

話は逸れましたが、選考結果、私は幸運にも第一希望のプロジェクトを獲得できました。クライアントはTransparency International という国際NPOで、ウガンダにてICT (Information and Communication Technology) の活用が政府の腐敗(特に土地セクター)とジェンダーに与える影響について調査・提言するプロジェクトです。選考プロセスの性質上必ずしも友達と組むわけではないので、とはいえ何か月も一緒に行う重たいグループワークなので実は入学する前からどんなチームになるか心配していましたが、これもラッキーなことにとても良いメンバーとなり、一人一人の多大なコミットを結集して進めています。とても几帳面でしっかり者のアメリカン女子をマネージャーに据えた6人組です。

チームビルディングの段階で、それぞれの弱み・強み、プロジェクトへの期待・不安等を書き出して話し合ったのですが、これも面白いと思ったのは、日本だとグループワークして自らの強み・弱みを言ったとして、「私は几帳面で言われた仕事はしっかりやります」という人がいたとして、でもまあ大体みんな多かれ少なかれそうだと思うのですが、これだけいろんな国の人が集まるとそうとも限らないことです。逆に、ある一定以上の年であれば「私は人前でしっかり話せます」というのは日本でも大前提ですが、米国人の「人前で話すのが得意な(とわざわざ言う)人」というのは(そもそも人前で話すことに抵抗がないように育ってる人たちの中で)もうスーパーカリスマスピーカーだったりします(ここで言っているのは、内容がどうとかじゃなくて、とにかく女優のように自信満々に人前で話せるという意味です)。つまり、6人集まれば6人の個性の振り幅が日本よりかなり大きく、よく言うことではありますが「普通こうだろう」というのも必ずしも通用しないことです。うちのチームは強みは「文章書くのが得意かつ完璧主義」という人がいたり(とても助かる!)、「他の人の弱みを補うことが比較的得意」(言ってみたい!そして彼女は実際にフレキシブルにそれができている)という人がいて、私が苦手なWritingについていつでも相談していい雰囲気で有難いです…。あと、「時間的プレッシャーの中で能力発揮できる」つまり締め切り直前に力を発揮する、逆に言うとぎりぎりまでやらない、と言っている人も半数以上いて(実際にそうで)、そこは私は逆なので最初に取り掛かるところで貢献しよう、というのができています。また、「沢山喋りすぎるし細かいことまで話したいから、喋りすぎの時は止めて。(I won’t be offended.) 」という人(実際にとってもよく喋る。その為議論があっちこっち行ってしまうことがあるけれど、そのおかげでいろいろ気づけるので助かる)がいたり、「あまり喋らないけどコツコツやるタイプです。(私)」という人がいます。

 

グループが11月に出来上がってから、既に詳細なプロジェクト計画書の提出、現地でのインタビュー内容の詰め、各グループに一人つくアドバイザーの教授との面談、クライアントとのやり取り、インタビュー先とのスケジュール調整等、ガンガン進めており、これは本当に勉強というか仕事です。自分の職務範囲に関する知識を深め、チームメンバーと話し合い、各々期日までに質の高いアウトプットをしていくという…SIPAでの大学院生活は全般的に多かれ少なかれそういった性質があるのですが、EPD Workshop は特にそうです。私は日々メンバーに助けてもらっている分、前職でも経験した、インタビュー先へのアポ取りを行うために大量のメールを送りスケジュール調整するという点を特に頑張ったり、Budget Officer としての仕事を責任を持って行っています。

 

そしてチームの内2名が初期調査のフィールドワークの為、年明け早々から二週間、ウガンダへ旅立ちました。3段階に分かれてフィールドワークを行う為私が行くのは3月ですが、その最初のフィールドワークが今後のプロジェクトの方向性に関わる重要なものなので、チームとして成功させるために現在残りのメンバーもサポート体制真っ只中です。つまり、冬休み中もSkypeミーティングを繰り返し、ロジを固め、インタビュー先へアポ取りし、文献を読む!読む!読む!ということを現在進行中で行っています。5月の最終発表までにまだまだやること山積みで不安ではありますが、自分がウガンダに行くことも含め非常に楽しみです!!(…いや、ポジティブぶりましたがしかしウガンダ政府の汚職に切り込むインタビューとかかなり不安です。良い成果を出せますように…!)

To be continued!

 

来学期、EPD Workshop のプロジェクトを中心に忙しい学校生活と並行して、就職活動を進めなくてはならないことを考えただけで白髪が30本増えますが、引き続きたゆまぬ進まねばと思いつつ、年越しを迎えました。

SIPAを受験される皆さんやそれ以外の方にとって、2017年が良い一年になりますように。世界がもっと平和な場所になりますように。

 

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(コロンビア大学キャンパス内の木々が冬の間ライトアップされています)

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コロンビア大・国際公共政策大学院(SIPA)のカリキュラム紹介

こんにちは。今年の秋からSIPA(コロンビア大学・国際公共政策大学院)での留学生活を始め、授業開始から約2ヶ月が経ちました。

秋も深まり、ニューヨークでは木々の葉が色付き始めましたが、そろそろ年末の出願準備に向けて、各校のコースリサーチをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

志望校一つ一つを調べていくのはとても手間がかかったので、本稿では、SIPAの学位・カリキュラムの基本的な仕組みについて、簡単にご紹介したいと思います。

1.SIPAの学位について
SIPAの修士学位は下記の6種類があります。これらの学位については、基本的に出願時に決定し、原則としてその後変更することはできません。

リンク先の”Requirements”、”Sample Program”から詳細を見ることができますが、ざっくりとしたイメージを簡単にご紹介します。

(1)Master of International Affairs (MIA)
・国際関係学修士。2年コース。安全保障や開発援助など国際関係に焦点。
(2)Master of Public Administration (MPA)
・行政学修士。2年コース。政策立案の過程など行政運営に焦点。
(3)Program in Economic Policy Management (PEPM)
・経済政策修士。1年コース。MPA/MIAに比して経済学・統計学に焦点。
(4)Executive Master of Public Administration (EMPA)
・社会人向け行政学修士。2年または3年コース。
・平日の夜間や土日を利用し、働きながらMPAを取得するコース。
(5)MPA in Environmental Science and Policy (MPA-ESP)
・行政学修士(環境政策専攻)。1年コース。環境政策に焦点。
(6)MPA in Development Practice (MPA-DP)
・行政学修士(開発経済専攻)。2年コース。開発政策に焦点。

たくさん学位があり、混乱してしまうかもしれませんが、基本的にはMPA/MIAに在籍する学生が多く、在籍する期間が限られている場合や、特に興味関心のある分野が明確な場合はその他の学位を選択するケースが多いようです。

なお、MPA/MIAは特に共通点が多く、主な違いは1年目の必修授業において、
・”Conceptual Foundations of International Politics”を履修するのがMIA、
・”Politics of Policymaking”を履修するのがMPA
という点です。

2.SIPAの専攻について
MPA/MIAを選択した場合、それぞれ下記の中から一つずつ主専攻(Concentration)と副専攻(Specialization)を選択することになります。これらの専攻を選択することで、学位とは別に必修科目が追加されることになるため、カリキュラムの大枠が決まることになります。

出願時は全くイメージが湧かないと思いますが、これらの主専攻と副専攻は入学後に自由に変更することができるため、出願時にはそこまで考え詰める必要はありません。秋学期の初めに、各専攻のオリエンテーションがありますので、そこで決めれば十分です。

Concentration Curricula
Economic and Political Development(EPD)
Energy and Environment(EE)
Human Rights and Humanitarian Policy(HRHP)
International Finance and Economic Policy(IFEP)
International Security Policy(ISP)
Urban and Social Policy(USP)

Specialization Curricula
Advanced Policy and Economic Analysis
Gender and Public Policy
International Conflict Resolution
International Organization & UN Studies
Management
Regional Specializations
Technology, Media, and Communications

3.サンプルプログラム
ここまで、SIPAの学位と専攻を概括してきましたが、具体的な時間割の例をご紹介したいと思います。私は、経済政策や金融政策に興味があるため、
・学位:MPA(行政学修士)
・主専攻:IFEP(国際金融・経済政策)
・副専攻:Management(マネージメント)
の組み合わせを選択しており、1年目の秋学期の時間割は下記の通りとなっております。

9-11
11-13 Advanced Excel English Writing English Writing (Accounting)
14-16 Decision Models Accounting Accounting
16-18 Internationl Finance (Decision Models) Policymaking (International Finance)
18-20 Policymaking

()書きのコマはRecitaionと言って、TAの2年生による補修の時間なので、必ずしも毎回出席する必要はありません。理解が不十分な場合に、選択的に出席しています。

月・火・木に集中的に授業を入れたので、水・金は課題をこなしたり、自習の時間にあてています。単位数の制限などから、1学期に受講する授業は4〜6個となるのが平均的です。

通常、1年目の秋学期は、ほぼ全ての学位で必修となっている①Quantitative(統計学)、②マクロ経済学、③ミクロ経済学を受講する必要があるのですが、Proficiency Examsを受けることによって履修をスキップすることができ、このような自由度の高い時間割を組むこともできます。

(1) Politics of Policymaking: Comparative Perspectives (Christopher Sabatini 教授)
政策立案の政治学。MPAの必修科目であり、MPAの1年生のほぼ全員が受講する授業です。1週間に2コマあり、1つは基本的な知識を確認する全体講義、もう1つは15〜20人程度のグループにわかれて行うディスカッションの講義です。

この講義では、政策立案の枠組みを
(1)政策課題の設定 (Problem Setting)
(2)利害関係者の分析 (Stakeholder Analysis)
(3)実施過程 (Implementation)
の3段階に分解し、それぞれの段階において検討すべき事項を体系的に学びます。

全体講義で理論を学ぶとともに、ディスカッションのグループで世界各国の具体的事例をロールプレイしながら、ケーススタディによって理解を深めていきます。

例えば、ディスカッションでは、
(a)パキスタンにおける政治的混乱について与党党首としてどのように対応するか、
(b)インドにおいて条件付き現金給付を実施する際にどのような制度設計にするか、
(c)キューバの経済政策を立案する上でどの政策を優先的に取り組むか、
など今まであまり考えたことのなかった論点について、各国の様々なバックグラウンドを持つ学生と議論をしています。

また、議論だけでなく、授業で得た知識を使って政策提言のペーパーを書く必要があり、私は日本の少子高齢化社会の現状と対策について政策提言を書いています。

(2)Accounting for International & Public Affairs (Alan Brott 教授)
会計学。こちらはMPA/MIAに共通する必修科目です。貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などの基礎知識を確認した上で、企業の財務状況を具体的に分析します。

Brott教授はコロンビア大学のビジネススクールで長年教鞭をとっており、40-50人程度のクラスの規模にもかかわらず、双方向的な授業を展開しており、毎回楽しく話を聞いています。

会計学については、すでに一通り履修済みであったものの、Brott教授のわかりやすい事例やユーモラスな例えによって、より理解が深まっていると感じています。

(3)Decision Models & Management (Lucius Riccio 教授)
意思決定モデルとマネージメント。こちらは副専攻のManegementに関する選択科目です。会計学のBrott教授と同じく、Riccio教授もコロンビア大学のビジネススクールで教鞭を取られておりましたが、現在ではSIPAでこちらの授業を担当されています。

Excelのソルバー機能を使って、費用最小化問題や利潤最大化問題を解くのですが、ビジネススクールの授業とは趣が異なり、社会的コストの最小化や、議会で法律を通すための票読みなど、パブリックスクールに合わせた題材を使用しているのが特徴的です。

この授業の手法を実際の政策立案過程に応用するためには、社会的コストの算出など、Excelにどのような数値をいれるかというのが最も困難な点だと思いますが、一定の仮定をおいた上で最適解を求めるプロセスはとても勉強になります。

また、Riccio教授も非常にユーモラスで、毎回毎回学生の笑いを誘っているので、こちらも飽きずに授業を聞けています。

(4)International Finance and Monetary Policy (Richard Clarida 教授)
国際金融と金融政策。こちらは主専攻のIFEPに関する必修科目です。Clarida教授はコロンビア大学の経済学部の教授を兼務されております。国際マクロ経済学の理論(AA-DDモデル、金利平価説、テイラールールなど)をグラフやチャートを示しながら概括するとともに、理論だけでなく日々の時事トピックも扱っています。

例えば、日銀やFed、ECBの政策決定会合がある際には、それらの政策についてレビューと解説をしてくれるのですが、日銀の政策についても非常に正統的な理解をされており、その理解の正確さに驚かされました。また、ドイツの銀行の破綻が懸念されたニュースが市場を駆け巡った際も、丁寧に解説をしてくれました。

会計学やマネージメントと違って、話が非常に単調なのでその点は集中力を保つのが大変ですが、話の中身はとても知的好奇心が刺激されます。

(5)English for International and Public Affairs (Brittany Ober 講師)
英語のライティングの授業。こちらは選択科目であり、英語のライティングを集中的に学び、アカデミックレベルで耐えられるような英語力を身につけることが目標です。

講師のBrittanyは、コロンビア大学のAmerican Language Programという英語教育を専門とした教育機関の講師で、いつも明るく丁寧に指導してくれるので、とても実用的で勉強になる授業です。

冠詞の使い分けや、ロジカルな文章のつなげ方などのレクチャーを受けるとともに、自分の興味関心のある分野について、エッセイを執筆して添削を受けることができます。

※これらの授業の他に、違う分野にも関心がある方は、Course Searchに興味のある単語(Development, Environment, Tax)を入れてみるとSIPAのコースを検索することが可能ですのでお試しください。

4.おわりに
総じて見るとSIPAの特徴は、下記のような点だと感じています。

・多様な学生のバックグラウンド
→全世界から1学年400〜600人もの人数。

・授業選択の幅広さ
→経済学部やビジネススクールなどの授業も受講可能。他学部の教授がSIPAの授業を受け持つことも多々。

・間口の広さ
→経済学などの履修経験がなくても基礎から学習可能

・パーティーが多いので友達が作りやすい
→参加しない自由も

・ニューヨークの利便性
→ビジネス界や学界の集合場所

・心の拠り所としての日本人コミュニティ
→留学で多くを学ぶために、日本人同士でなるべく固まらないようにしていますが、体調を崩したときなど先輩や友人はとても頼りになります

公務員の方だけでなく、民間企業の方にとっても魅力的なカリキュラムが整っていると思いますので、ぜひ志望先の候補にいれてみてください。出願準備や職務に大変な日々が続くと思いますが、日増しに肌寒くなる季節ですので、体調にはくれぐれもお気をつけください。

追記:カリキュラムについてはこちらの先輩方の記事も合わせてご参照ください。
2015年秋学期の模様
SIPA生活1年目を振り返る

【2016年入学式:SIPA as “a place where the world connects”】


Copyright: Columbia SIPA

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NYC Summer Series: August

Credit: Charles Eckert

Credit: Charles Eckert

Summer is winding down but there’s still plenty of interesting events and festivals to check out before classes start! Free summer movies will continue to show in parks around NYC until mid-September and Harlem Week is back with a month-long celebration of African American culture and celebration including sports events, performances and a street fair. There’s also plenty of food festivals coming up that every foodie should check out: from the Giglio Feast of Saint Antonio for Italian food to the Hudson River Park Blues BBQ for traditional barbecue. Also, start getting ready for all of the Labor Day festivities coming up in early September, including my personal favorite: the West Indian Labor Day Parade. This weekend long celebration of Caribbean culture will culminate in a huge parade in Brooklyn featuring thousands of people in colorful costumes dancing to reggae and calypso. A special Kiddie Carnival on Saturday, a Dimanche Gras (Fat Sunday) celebration, and an early Monday morning (starting around 3AM) J’Ouvert parade, a celebration of steel pan drums that kicks off the main parade beginning at 11AM. I’ve attended this parade since I was a kid and it’s definitely a great time for anyone who enjoys Caribbean culture.

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SIPA日本人留学生のTOEFL

SIPAのMPA/MIA2年コースには日本人留学生が1学年につき15名程度在学しています。全体で1学年500名超いるので、おおよそ3%程度にあたります。

さて、アメリカの大学院への留学を考えている日本人にとってネックのなるのがTOEFLの点数です。お金も時間もかかる上に、どのくらいの点数をとればいいのかわからないのが悩ましいところ。

そんな皆さんの参考になればと思い、在学生(この夏卒業者を含む Class of 2016&2017)のご協力のもと、受験時に提出したTOEFL iBTのスコアをまとめました。今後受験を考えられている日本人の方の参考になればと思い、掲載します。(サンプルサイズは12)

TOEFL reading listening speaking writing
平均値 104 28 28 22 26
最高値 110 30 30 26 28
最低値 100 27 25 19 22

なお、回答は実際に進学した方のうち任意でご協力いただいた方に限られているので、もっと高い点数や低い点数で合格されている例も多くあるであろうことにご留意ください。

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世界18カ国からの学生と日本を旅して考えたこと

SIPAでは、世界中から集まる学生たちがそれぞれの国にクラスメイトたちを連れて行くTripが数多く企画されています。たとえば、イスラエル出身学生たちの企画によるイスラエルトリップは、ヨルダン川西岸地区に実際足を踏み入れたり、パレスチナ自治区の国務大臣との面会を実現したり、と魅力的なコンテンツで大人気です。また、本年から実施されたロシアトリップでは、いわゆる「西側」の目線と全く異なるロシアを見る事ができ、まさに旅のテーマ通り、Discover Russiaであったとこれまた大好評でした。

そんな中、我々日本人学生もJapan Tripと題して日本への旅行を企画しています。今年は節目の10年目にあたる記念すべき年であり、トリップ参加者も7名のオーガナイザーを含めて世界18カ国から45名が参加し、過去最大の人数でした。トリップ中の感動について語りだすとキリがありませんが、下記はオーガナイザーが記した報告の一部抜粋です。来年以降SIPAで勉強される方、したいと思っている方も得難い貴重な経験になると思いますので、ぜひ旅の企画に携わってみてはいかがでしょうか?

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    Japan Tripの企画を始めたのは昨年の10月。そこから考えるとおおよそ半年にわたって、11名のオーガナイザー全員で協力して準備を進めてきた。実際の1週間のトリップは怒涛のように過ぎていき、本当にあっという間だったと感じている。トリップの最中には、時間通りに現れない参加者がいたり、自由行動を主張する参加者がいたり、常に何かしら予想外の事態に対応することを求められた。育ってきた環境の違いを考えれば、たとえば「時間通り」と言われた時の感覚(集合時間の5分前に行ってみると日本人しかいないというのは海外生活あるある)、集団行動と個人行動の配分についての心地よさの感覚、などなど、挙げればキリがない「違い」が山程ある。そんな45名が曲がりなりにも団体旅行として1週間の日程を無事に終えることができたのは、あらためて素晴らしいことだと感じている。

    「どうして東京の道端にはゴミ箱がないの?」「どうして地下鉄がこんな静かなの?」「どうして駅がこんなに綺麗なの?」トリップ中、オーガナイザーたちは質問攻めにあった。思い返してみれば、こういった「当たり前」を「当たり前」としない他者の視点を通じて自分の生まれ育った国を見るということは、我々オーガナイザーにとって、大変に貴重な経験であったと思う。トリップ中だけでなくその準備の過程においても、自分の国を他の国から来た人達に1週間という限られた時間を使ってどのように紹介したら良いか、と考えることで、今まで見えてこなかった自分の国の姿が見えてきたように感じる。また、質問攻めに会う中で、如何に自分の国について知らないか、恥ずかしながら実感させられることになった。国際人として戦うためには自国の文化や歴史について十分に語ることができる人間でなければならない。そうでないと、地に足の付かない根無し草のようになってしまう。そんなことも意識させられる旅であった。

    我々オーガナイザーにとって得難い経験であっただけでなく、今回のトリップは参加者達にとっても満足の行くものであったという考えている。トリップ後のアンケート結果で、殆どの参加者が今回のトリップに「大変満足」と捉えている。先ほど述べたような様々なバックグラウンドを持ち、多種多様なニーズを持った参加者による旅行であることを考えれば、このアンケート結果は我々オーガナイザーが誇ることができる成果だと思う。また、それだけでなく、「この旅が日本に対する見方を変えたか?」という質問に対しても、ほとんどの参加者が大きく変わったと回答している。1週間の滞在を通じて、これからの各国のリーダーとして活躍する学生達に日本に対するポジティブなイメージを持ってもらうことができたのは、大げさな言い方をすれば、これからの日本にとって財産となると思う。

    日本への帰国の飛行機の中で、一人の参加者がありがとうと言って手紙をくれた。

This trip justified why I’m at SIPA. This trip enabled connections between people from all over the world and allowed us to come together to discuss significant public policy questions, learn from each other and learn about Japanese culture. What a spectacular and well-thought itinerary!

    多くの方のご協力をいただき、多大な労力を費やした旅であったが、企画に携わることができて、本当に良かったと感じている。ぜひ今後もこの取り組みが発展していくことを願ってやまない。

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首相官邸にて、世耕官房副長官と

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伏見稲荷神宮にて

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SIPA生活1年目を振り返る

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こんにちは。EPD(Economic and Political Development)専攻のNです。

SIPAでの嵐のような一年目が終わり、今はサマーインターンシップが始まるまで束の間の夏休 み。ゆっくりした気持ちで一年を振り返ろうと思います。

まず、よく友人等から「留学生活どう?」とか「学校慣れた?」と聞かれる時、一年目はなかなか元気に「楽しい!」とか「慣れた!」とは返せず、どちらかというと「うーん、SIPAで勉強できていることには満足しているけれど、授業は大変でついてくのがやっとだし、日々やることに追われているし、この年になって毎日自分がすごく頼りない人間だと自覚させられるし、NY生活もあまり満喫できてないし…」と口を濁してしまう状況でした。

ちなみに私は生まれてから30年間ずっと岩場に張り付くフジツボのように日本から離れず過ごし、交換留学もしたこともないかなりドメスティックな人間で、もちろん英語で100%理解し参加できることが前提のここでの学校生活、英語はわりと(かなり)苦労しています。初めての海外生活、初めての米国スタイルの授業、初めてのルームシェア(キラキラ☆ラテン系Girls二人と)という、カルチャーショックに日々自分を適応させることに精一杯です。でもこれは長年やりたかったことだし、自分で決心して会社を辞めてまで来たのだし、一人一人がそれぞれ困難やリスクを抱えて来ているので、大変なのは私一人ではありません。そしてもういい大人なので泣き言は言っていられません。

そんな中、いい大人なのに何度も泣きたくなった授業は(涙2粒くらい実際泣いたのは)、最初のセメスターの “Conceptual Foundation” という国際関係学の学派や理論を学ぶ授業です。MIA(Master of International Affairs)の人は必修の授業で、週一回の講義(毎回別のスピーカーが担当)と週一回のDiscussionで構成されており、大体みんな1セメスター目で取ります。まず講義は、ドラマティックなまでにエコーがかかる大教室でマイクを使って行われ、私のリスニング能力では内容を理解するのに非常に苦労しました。でもJeffery Sachs教授(今をときめく経済学者。「貧困の終焉」の作者)が来た時は少し胸がときめきました。Joseph Stiglitz教授(ノーベル経済学者)の回が急用でキャンセルされた時は無念でした。ただ講義は座っていれば終わることは終わるのでプレッシャーはないのですが、問題はDiscussionのセッションです。これは各20人弱のグループに分けられ、PhD課程にいるTA(Teaching Assistant)が各セッションを率いてその週のテーマに関して議論します。もちろんこういった性質上、参加率が成績を大きく左右するし、そもそも小さい教室で輪になってるので全然喋れないと肩身が狭いです。しかし昔から授業で喋り慣れている米国人やインド人のクラスメートが本気でこぞって喋る場(しかもなんでみんなあんな早口なのだろうか)で話すチャンスを得るのは非常に難しく、苦労してしっかりReadingの予習をしていっても(もちろん毎週Readingは鬼のような量が出ます)、その成果を出せる機会があまりなくて、一度も発言できなかたりすると本当にがっくりします。(とはいえ、「これだけは言おう」と心に決めて、とりあえず最初に発言したりするという処世術も後になって身に着けました。後になると逆に、議論の内容をフォローしていないと入れなくなる為、先手必勝の戦術です。)

このような授業に限らず、様々な場面で自分より若い子達がバリバリ活躍している中、私はどこにも活躍する場もなく人に助けてもらうばかりの頼りない人間だと自己評価が最低レベルまで下がっていたわけですが「何も成功体験がない日々は精神上よくない!私も会社員時代いろいろやってたじゃないか!」と一念発起し課外活動にも力を入れました。その一つが、国連フォーラムという団体の幹事メンバーに加わったことです。ここで様々な勉強会の運営に関わり、自ら勉強会を企画しリーダーを務めたりもしました。これによって沢山の人と知り合うことができたし、達成感も味わえ、気兼ねなく話せる友人も見つかったので、この団体に入ったことは本当にGood jobでした。

また、このブログの運営団体であるJASSA(Japan Study Student Association)では、Language Table Chair という役職に就任し、日本語を元々話せたり興味がある外国人学生が日本語を学ぶ場を月1~2回提供するイベントを開催しています。長年の英語習得の為の経験を生かして、友人達の日本語力向上を手助けするというのはやりがいのあることです。

こうした課外活動での充実もあって、2セメスター目は1セメスター目より大分前向きな気持ちで過ごすことができました。ただこのセメスターで辛かったのは、夏休みのインターンシップ先がなかなか決まらなかったことです。私は日本で5年程の職務経験があるので、卒業要件としてのインターンシップは必ずしもやらなくてもいいのですが、キャリアチェンジの為にSIPAで勉強しているという目的からやはり長い夏休みをどう有効に使うかは一大事でした。しかしありとあらゆる国の様々なポジションに応募したものの、全く返事がなかったり面接を受けてもだめだったりと失敗が続き、このまま何も決まらなかったらどうしよう、と時々すごく暗い気持ちで心配しながら、授業を受けたり試験勉強するのはしんどかったです。

同時に、2セメスター目はマクロ経済、統計、開発経済(いずれもMIAもしくはEPDの必修)という、「グラフや数式だらけ」「毎週宿題(グループワーク)」「成績は主に試験で決まる」という授業が3つあったので、常に問題を解いたりTAによる補講に出たりと、時間的なやりくりは難しかったです。でも、様々なバックグラウンドの学生たちと、ああでもないこうでもないと問題を解いたり、一緒に宿題の難しさに文句を言いながら頑張ったのはいい経験です。SIPAの学生は一人残らず忙しくて切羽詰まっているので、夜中のグループワークではだんだんみんなのテンションがおかしくなってくるのも今となってはいい思い出です(いや、まだ2年目もそれがあるのですが。とりあえずまだ考えないようにしていますが…)。そしてそれ以外の「Readingして授業で発言」というタイプの授業でも1セメスター目よりは授業で話せるようになり、自分の小さな成長を感じられました。とはいえこれはまだまだ課題です。私ももっと「さあ、みんな私の意見を聞いて!」というくらい強気で大声で発言できるようになりたいものです。

と、ここまで私の根暗っぷりをワールドワイドウェブで世界中に開示するようなことばかり書いてきて恥ずかしくてたまらないのですが、私は基本的にはポジティブ(自分で言うことが大切)で意識高い系(これはさすがに言いすぎか)なので、1セメスター目から2セメスター目の成長を考えると、残りの2つのセメスターはもっと成長した自分で学校生活を送ることができるであろうと思うので、どんどんチャレンジしていきたいです。

そして何よりも、今はこれまでの人生で一番、将来の目標に向かって突き進んでる感が強いです。勉強はもちろん、将来目標にしたい立派な先輩方に会う機会が沢山あったり、同じ志を持つ様々な国の友達が周りにいるからです。高校生くらいからぼんやりと目標にしていた開発分野でのキャリアについて、これまで就活で苦労したり民間企業で馬車馬のように働いたりしてる間は「結局夢で終わるのかな」と思った時もあったのですが、今はその目標に向かって突き進んでいるという実感があります。もちろんまだまだ道は長く不安ばかりですが、この環境にいる限り自分を奮い立たせ続けられると思えるのは良い気分です。またこれから8月末の間、カザフスタンでインターンシップをするご縁も頂きました。ロシア語圏の国なので、これまで想像もしていなかったロシア語を独学で勉強始めたところで結構楽しいです。パワーアップして帰ってきて、2年目も頑張ろうと前向きな気持ちです。

長文読んで頂き有難うございました。

急に夏になったマンハッタン、良い風の吹き抜ける夕暮れのEarth Café (2578 Broadway, New York) にて。

急に夏になったマンハッタン、良い風の吹き抜ける夕暮れのEarth Café (2578 Broadway, New York) にて。

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2016年秋学期入学者向け 渡航マニュアルできました!

2016年秋にご入学予定の皆さま、渡航準備は順調でしょうか?SIPAからたくさんのTo Doリストが送られてくる一方で、必要な情報が簡単に見つからなかったり、日米間の慣習の違いから混乱したり、SIPAのTo Doリストの他にも多数の検討事項が生じてきたり、なかなか大変な思いをした・・・というのが昨年の渡航準備を振り返っての正直な感想です。そこで、多くの新入生、またそのご家族の方にとって必要になるであろう情報、特に学校側から提供されない情報を中心に、2015年秋に入学した日本人SIPA生の体験をまとめた渡航マニュアルを作成しました。

2016年秋にSIPAにご入学される日本人の方に配布させていただいておりますので、ご希望の方は、①お名前、②渡航後も使用可能なメールアドレス、③現在のご所属、③現時点での渡航予定日、④渡航に際して知りたいこと(何かあれば)、をjassa.columbia@gmail.comまでお知らせください。

このマニュアルが、新入生の皆さまの渡航準備のお役に立てば幸いですし、これがSIPAの日本人在校生・新入生のコミュニケーションのきっかけとなればうれしいです。

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